Walk Don't Run

日常にいくばくかのジワリがあれば

サイパンへオッサンひとりで行くとこうなった。

だいぶ前だがサイパンに一人で行ったことがある。 期限切れになりそうなマイレージがあり、チケットと休みが取れそうな日程を検討した結果サイパンに決めた。 ヒトリでリゾート地へ行くことに興味もあったというとカッコいいが、実際は一緒に行くようなヒトがいなかっただけだ。

 

サイパン国際空港に降り立ち、タクシーで中心地であるガラパン地区へと向かう。 事前にネットで調べた情報からだいぶ寂れた感じとは想像していたが、それを大きく上回るくらいに閑散としていた。 ガラパンのメインストリートにはそもそもヒトがほとんどおらず、開いてるんだか閉まってるんだかわからない店舗も結構多い。 しばらくの間ウィンドウショッピングしてみても欲しいものは全く見当たらなかった。

 

歩いて程近くにあるDFS(免税店)に行ってみる。 予想通りどこの観光地にもあるフツーのDFSだ。 じゃあ何で来たんだと言われるかも知れないが、もちろん特に欲しいものは無い。

お腹が減ってきたので2階にあったハードロックカフェに入ってハンバーガーセットとビールを注文する。 そこそこの値段したものの思ったよりボリュームあって結構満腹に。

それにしてもここも閑散としている。 まぁ、昼間はみんなビーチやマリンレジャーに行ってるのかもしれない。 私は全然マリンスポーツにも縁が無く、今回水着さえも持ってきていない。 フツーのチノパンとポロシャツみたいな格好で来てるし、そんなメガネのオッサンが昼間のサイパンをヒトリでウロウロしている。 今考えるとおそらくだいぶ異様な姿だったと思う。

 

特にすることも決めて来なかったので、なんだか早くも手持ち無沙汰になってしまった。 もちろん知らない土地をブラブラ歩いているだけでもそれなりに楽しいのだが、いかんせんあまりにヒトがいないのでどうも寂しい気分になってしまうのだ。

喉が渇いてきたのでハイアットリージェンシーホテルのプールサイドにあるバーに入ってみる。 ヒトのいないプールを眺めながら、普段縁の無い洒落たカクテルを飲んだ。 ビーチリゾートの高級ホテルの空気感を台無しにしていたはずだ。 申し訳ないことをした。

 

そんなこんなで夕方になり、予約した「Capital Hotel」に歩いて向かった。 外観こそオシャレ感あるものの、リゾートホテルには程遠い薄暗い感じのホテルだった。 ま、安いから仕方ないけど。

夕食に何を食べたかは覚えていない。 写りのイマイチなテレビを観て、しょっぱい水が出てくるシャワーを浴びてから寝た。

 

翌朝、散歩がてら朝食を食べにウィンチェルズドーナツへ向かう。 ここはガイドブックで見て何となく行ってみたかったからだ。 ドーナツ2個とクラムチャウダーを買って近くでベンチに座って食べた。 「公園とかでヒトリでカジュアルな感じで食べるの慣れてるもんね」感を出しているつもりだったが、たぶん結構キョドってたと思う。

 

ドーナツを食べてしばらくボンヤリしたが、その後にやることがなくなってしまった。 とりあえずレンタカーを借りて島内ドライブをすることに決める。 ここでは国際免許不要なことはあらかじめ確認済みだ。

小さなトヨタを借りてドライブ開始。 ただ例のごとく目的地は無い。 目に付いたスーパーマーケットに立ち寄ったりしながら、定番観光スポットのバンザイクリフスーサイドクリフなどを見て回った。 昼食は道路沿いに見つけたタイ料理の店に入ってみる。 あまり観光客が来るような店では無いようで、一瞬「アンタ誰?」みたいな視線を向けられたがパッタイとコーラを注文して食べた。

 

サイパン島はそんなに大きな島では無いので、主要道路をグルリと一周してもそれほど時間は掛からない。 ドライブ後半は適当に気持ちよさそうな道を走り、ビーチに立ち寄ってボーっとしたりして過ごし、夕方にガラパンに戻ってきた。 その後は何をして過ごしたのだろうか、、、これまた覚えていない。。。

 

最終日、アメリカ記念公園のすぐ近くにあるカフェで朝食を食べ、公園を散歩し、最後に街をもう一度ブラブラして旅行終了となった。

 

 

この自分史上最高に何もしなかった旅行の記録はいまだ破られていない。 ホントに何しに行ったんだろという感じである。 せめて下調べでもして何かマリンスポーツに初挑戦してみるとか、いくらでも楽しみ方あるだろうと。

 

しかし、さらにオッサンなってくるにつれ、こういう鄙びた観光地でボーっとするのも旅行としてアリだと思ってくるから不思議だ。

今もしまたヒトリでサイパンに行ったら何をして過ごすだろう。 結局あの時とほとんど同じことをするのかもしれない。 そして、たぶんそれはそれで正しいのだ。

 

Saipan