Walk Don't Run

日常にいくばくかのジワリがあれば

愛車が25歳を迎えていた件。

以前にこんな記事を書いたくせに大事な相棒を紹介するのをすっかり忘れていた。 計算してみるともう25年以上も一緒に過ごしている私の愛車についてだ。

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愛車と言っても実はクルマではなく自転車である。 まだ十代の頃に買ったロードレーサータイプの自転車。 約18万円と当時の自分にとっては(今でもだが)とんでもなく贅沢な買い物だったが、自転車を趣味の一つにしていたのでだいぶ無理をして購入した。 学生時代はクルマに積んで各地のアマチュアレースに遠征したり、輪行(分解し袋に入れて電車に乗ること)して泊りがけのサイクリングを楽しんだりと、当時からぼっちキャラを存分に発揮していた自分の相棒として大活躍してくれた。

 

社会人になり他の自転車を手に入れたりしたため部屋のインテリアになっていた時期もあったのだが、昨年から通勤に自転車を使うようになったため通勤マシンとして再び最前線に復活した。 元々レースタイプだったのにドロヨケやらスタンドやらを付けられてちょっとかわいそうではあるのだが・・・。

 

それにしても25年である。 ホームセンターで買ったような安いマウンテンバイクなんかだったら完全に朽ち果てている年月ではないだろうか。 しかしメンテナンスや部品交換を経て復活した私の自転車はほぼ新品時と変わらない乗り味をキープしているように感じられる。 もちろん消耗パーツはキッチリ交換する、屋内保管を心掛ける、といったそれなりの気遣いは必要だが、やはりある程度良いモノを買って大事に扱うことが結果的には低コストと高い満足度につながるという好例だと思う。

 

もう一つ嬉しいのが流行が一巡して昔の自転車が再び脚光を浴びだしていることだ。 あまりマニアックな話は避けたいが私の愛車は今となっては貴重な「タンゲ・プレステージ」というクロモリ(鉄)の細いパイプで車体が組まれている。 素材、構造的にはもはや完全に骨董レベルの自転車なのだが、最近になってこうした昔ながらのシンプルなクロモリフレームが再び注目されオシャレなバイクとして認識されるようになってきた。 ちょっと前まで古臭く見えていた愛車も、今ではむしろある意味トレンドに乗っかったバイクとなっている。 ファッションやデザインと同じく流行は巡る。  行き過ぎた過激さや先進さには必ず揺り戻しがあるのが面白い。

 

今10万円台後半以上のロードレーサーを選ぼうと思うと殆どがカーボン製のフレームになる。 金属に比べれば軽さ、強度、振動吸収性、設計自由度などなどメリットだらけなのだから当然ではあるのだが、今から25年乗れるかと言われると難しいだろう。 強度や素材の経年劣化という物理的理由だけでなく、「モノ」として長い間付き合って出てくる古さを「味」として受け入れにくいと思うからである。 そこにくるとやはりシンプルな金属フレームの魅力が際立ってくる。 尚、鉄やアルミの上にはまさしく「一生モノ」といえるチタンフレームなんてのもあるのだが、その魅力を語り始めたら完全にキモくなっちゃうのでヤメておく。

 

今の調子なら一緒に30歳も迎えてあげられそうだ。 あまり過保護に扱うつもりはないが交通事故にだけは気を付けて楽しんでいきたいと思う。

 

 


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