Walk Don't Run

日常にいくばくかのジワリさえあれば

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AORが流れると夜の首都高を疾っている病気について。

音や香りが古い記憶を呼び起こすという話はよく聞くが、私には実際には経験していないはずの記憶を呼び覚ます不思議なトリガーがひとつだけある。 オシャレな感じ(曖昧・・・)のAORミュージックだ。

 

特にどの曲というのがある訳では無い。 ベタにボズ・スキャッグスやボビー・コールドウェル、ドナルド・フェイゲンあたりをイメージしていただいて構わない。 テレビやラジオから、あるいは街中でBGMとして、こうした曲を耳にした瞬間に私の思考は一瞬でタイムスリップする。

 

 

時に私は小学生くらいに戻り、父の運転するクルマの助手席で自分を取り囲むように光り輝く摩天楼を眺めている。 ピカピカに磨かれたボンネットに反射するビルの明かりと本革シートの香り、滑らかな感触。

 

時に私は20代後半くらいに戻り、BMWあたりの洒落たクーペを運転している。 白いシャツにジャケット姿、助手席には革製の小ぶりなボストンバッグ。 流れるクルマも少なくなった深夜。 摩天楼を抜け郊外へ向かう高速道路へハンドルを切る。

 

MandarinOriental Tokyo

 

もちろん、どちらも実際に体験したことではない。 小学生の頃はろくにビルもない田舎に住んでいたし、父は社員割引で100万円で買ったショボいセダンに乗っていた。 20代の頃少し東京に住んでいたことはあるが当然クルマは持っていなかったので首都高を走った経験もほぼ無い。 しかしAORが流れてくるとアタマの中には必ずこうした光景がすごくリアルに、まるで映画を観ているかのごとく再生されるのだ。

 

私は別にイマジネーション豊かな訳でもなく夢想家でもないつもりだ。(※Hなことは除く) 現にこのAORトリガー以外にこうした感覚になることは無い。 今のところ特に実害は無いので良いのだが、心理学的には何かメンタルの病の前兆とかなのではとちょっとだけ心配しているところである。

 

「あー、私もなるなるー」なんて方がおられたら、私がちょびっとだけ安心できるので教えていただければ幸いだ。

 

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