同種のネタを3回続けて書くことになってしまった。 他に書くことが見つからないからでは無いと思いたい。
前回は1996年頃から使っていたNEC「モバイルギア」についてだったが、今回はその後にしばらくハマっていたデジタルガジェット、Sonyの「CLIE」について思い出してみることにする。
「CLIE」というのは、2000年から2004年頃にかけてSonyが販売していた、いわゆるPDA(Personal Digital Asistant : 携帯情報端末)のシリーズの名称。 今ならスマホがあるので全く存在意義の無いアイテムなのだが、当時はこれがメチャメチャイケてるモバイルガジェットだったのだ。
今さっきGoogleで検索してみたら、なんとまだ公式ホームページが残っていたことに感激。
CLIEだけでなく、その頃のPDAには本当に勢いがあって毎年新製品がバンバン発売されていた。 シャープのZaurusなんかもそうだけど、国内メーカーがすごく積極的にチャレンジングなガジェットをどんどん投入するという、夢のある時代だった。 今の日本メーカーの凋落っぷりからはちょっと信じられないくらいに。
確か僕が最初に買ったCLIEはコイツ。
正直、何に使っていたんだろうか。。。 ネットワークにも繋がらないので、メモ帳や予定表、辞書、ミュージックプレーヤーくらいにしか使い道が無かったはずである。 おそらく出先でポチポチやってみたり、用もなく写真を映し出してみたりとか、そんな程度だろうな。 だいたいデジタルで管理しなければならないようなスケジュールや資料なんてものは全く無かったはずなんで、完全なるガジェオタの玩具なり。
これも買った記憶あるけど、どんな風に使っていたのかは忘れてしまった。 たぶん上に同じだろうけど。。。
思い出深いのはコレ。 変形ギミックが凄くてとにかく多機能テンコ盛りだった。 背面に通信用のCFカードを挿せるスロットが付いていて、僕は「エアーエッジ」のPHSデータ通信カードを入れて使っていた。
とは言え、特に通信が必要になるような用事というのは無く、どうでもいいメールを受信してみたり、無意味にムービーを撮影して送ってみたり、と完全に高機能の無駄遣い状態。 確か6、7万円くらいしたはずなのに、買ってしばらくして盗難に遭ってしまうという悲劇的最期を迎えた点でも強く印象に残っている一台だ。
さらにこんなのも持っていた。 手のひらサイズで電子辞書のような見た目だが、これまた機能モリモリでガジェオタ心をくすぐりまくるマシンだった。 キーボードが搭載されているが、そもそも本体サイズが極小なので使い勝手はお世辞にも良くなかったように記憶している。 というか老眼が始まりかけている今だったら絶対に操作できないはずだ。 それくらいの小ささだった。 これも6万円以上したかと思うが、画面の回転部分に不具合が生じてヤフオクで安く売ってしまったかと記憶している。
最後には比較的オーソドックスなスタイルのこれも購入している。 あまりギミックの多い高機能タイプは実は使い辛いのかな、と基本に戻ってみたつもりだったが、シンプルにしたところで元々たいした使い道が無いので結局はあまり活躍の場を与えてあげることはできなかった。 最終的には英語の辞書としてだけ使っていたような気がする。
なんだかネガティブなことばかり書いてしまったが、これはSonyやCLIEが悪い訳では全く無い。 常にワクワクを感じさせてくれる素晴らしいガジェットだったと思う。 単に僕自身がその機能やコンセプトを活かしてあげることができなかっただけなのだ。
しかしこうやって振り返ってみると、懐かしいガジェットを思い出すというよりも、僅か4、5年のあいだにこれだけの無駄遣いをしていたという事実に驚愕させられた。 なんだかんだ言って独身時代って余裕あったんかな・・・と遠い目をしているところだ。