たまには擦り傷をつくるのだって悪くない。

先日子供と一緒にあるアクティビティーを体験しにいったのだが、ゴリゴリのオッサンであることを忘れて妙に張り切ったのが悪かったのか芝の上で派手に転んでしまい、肘や手首、膝のあたりにかけて結構盛大に擦り傷をつくってしまった。

オトナになって普通にデスクワークなんかをしていると、趣味でアクションスポーツや格闘技などをやっていない限りは生傷をつくるなんてのはそうそう無いと思う。 私も最近はスポーツらしきものは軽いランニング程度しかやっていなかったので、ヘンな言い方だが自分の肌から血が流れているのを見るのは本当に久しぶりの経験だった。

幸い骨や筋肉にはダメージも無く全然大した怪我でも無いのだが、さすがにシャワーを浴びる時には一瞬身構える。 皮膚にくっついたガーゼを剥がす時も。

そして徐々にかさぶたが厚くなり、キズが治り始めた今はとにかく周辺部がカユくて辛い。。。 虫刺されや湿疹とは違う何とも言えないむず痒さ・・・。 これもまた久しぶりに味わう感覚。

いい歳して色んなところにガーゼや絆創膏を貼り、家族には半笑いされ職場では「それどうしたんですか!?」と聞かれるものの、不思議なことに何だか怪我をした自分をどこかで少しだけ誇らしく思う気持ちもあるのも事実。

「自分だってまだまだこうやって擦り傷つくって遊んだっていいんだ」

どういう思考回路でそういう結論になるのかはよくわからないが、なんだろう、カッコよく言うならば自分の中の少年が目覚めたとでもしておこうか。 とりあえず。

今回の擦り傷をきっかけに未知の趣味やスポーツにも色々と挑戦してみたいとガラにも無く少し前向きになっている自分がいる。 上手いこと言ったみたいで恥ずかしいが、文字通り怪我の功名的な体験だった。

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