ドイツからの贈り物。

毎年この時期になると勤務先にグリーティングカードが添えられた一本のシャンパンが届く。 以前に訪問させてもらったことがあるドイツの会社からだ。

今はほとんど仕事での接点も無く、むしろ先方が客の立場なのにこうして毎年律義にわざわざ遠い地から送ってくれるので何か申し訳なく思ってしまうのだが「送ってくれるな」と申し出るのもおかしいのでありがたく頂戴している。 普段シャンパンなんて飲むことが無いのでクリスマスだけの我が家のささやかな贅沢だ。

よくドイツ人は実直で勤勉な性質が日本人と似ている、なんて言われる。 まぁ人種や国籍で性格を一括りにするのもどうかとは思っているのだが、私の乏しい経験からでも確かにドイツ人の生真面目な部分というのは感じることができる。 例えばどこかに訪問した時、アメリカンなフランクでフレンドリーな感じのウェルカムもそれはそれで気楽で心地良いが、ドイツ人は前もってスケジュール表を送ってくれたりわざわざウェルカムボードを作って飾っていてくれたりと、日本人の「O-MO-TE-NA-SHI」に通じるある種の気質が根底にあるように思う。

仕事に関しても、例えば私の勤務先が何か新しい商品が発表した時、ドイツからはすかさず数量や納期等を非常に細かく分析したと思われるオーダーが届き、時には「聞かれるまでそんなこと気にしたこと無かった」というニッチでピンポイントな問い合わせが送られてきたりもする。 悪く言えば細かい・神経質とも取られかねないが、仕事の相手として見た場合日本人の気質に非常に近いところにあってやりとりがしやすいのかも知れない。 面白いことに他のある国は最初にドカンとまとめて注文を入れその次は数ヶ月先まで音沙汰無し、またある国はもう新製品じゃないだろという頃になるまで様子を見て初めてオーダーを入れる、といったような傾向も見られ、やはりお国柄・国民性というのは案外あるのかも知れないな、なんてことも思ったりもするのだ。

さて、いよいよクリスマス。 今夜はそんな律義で丁寧なドイツから届いたシャンパン(フランス産だったけども)を開けて雰囲気だけでもクリスマスディナーを楽しんでみる予定だ。 皆様 Merry Christmas !

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