出張のついでに想い出の商店街をブラリ。

地方都市に泊まりの出張に行く機会があった。 全く知らない土地という訳では無く、かつて、15年以上前に住んでいた町からそう遠くは離れていない場所だ。

幸い仕事の用事も予想より早く終わり、ホテルにチェックインしてシャワーを浴びた後、近くでサクッと晩御飯を済ませた。 それでもまだ時刻は20時前だ。

こういう時、私はだいたい近くをブラブラと散歩するのを楽しみにしているのだが、スマホの地図で調べてみた限り、そばに大きな幹線道路が走っているだけで、散歩したくなるようなルートは見つかりそうに無かった。

「駅に行ってみようか・・・」 

駅まではホテルから徒歩3分、せっかくだから電車に乗って散歩が楽しめそうな場所まで出てみようと考えた。 行き先は駅で考えればいい。

傘は必要無い程度のパラパラ小雨の中を歩いて駅へ。 路線図を見ながらどこへ向かうか考える。 明日早朝から仕事があることを踏まえると、あまり遠くに行くのも具合が悪いだろうから、できれば片道30分程度までの距離で尚且つブラブラ散歩も楽しめるところ。 その条件を満たす候補は結局ひとつしか無さそうだった。

かつてはちょくちょく買い物や食事にも来ていた中規模地方都市。 そこに久しぶりに行ってみようと決めた。

急行に乗ること約20分、改札を出て駅前の商店街に向かう。 アーケードが結構広範囲にひろがっていることは知っていたので、天気も天気だし屋根のあるエリアをブラブラしてみることにする。

金曜の夜だけに駅周辺はそこそこ賑わっていた。 居酒屋やカラオケの呼び込みを適当にかわしつつしばらく進む。

こういった中核地方都市の駅前の良いところなのだが、混み過ぎても無く、かといって寂れてもいないのが嬉しい。 人混みで疲れるのも、反対にひっそりしすぎていて気持ちが寂しくなることもない。 その土地ならではの食材、メニューを掲げた飲食店を見て歩くだけでも十分に楽しめる。

とはいえ賑やかなのは駅から200メートルくらいまでで、そこを外れると一気に人通りが少なくなる。 昼間ならともかく飲食店以外の店舗が閉まった時間であれば致し方無いのだが、こういう雰囲気を楽しむのも商店街ブラリの醍醐味、未知の路地を探しつつしばらく散策をば。

15年以上前の記憶のまま残っている場所もあれば、再開発で一帯ごと建て替えたのであろうか当時ここに何があったのか全く思い出せないエリアもあった。

何か特別な思い入れのある街という訳では無いものの、当時の自分が何をしにここに来て、どんなことを考えながら歩いていたのかを可能な限り思い出そうとしてみる。

幸いにも雨はひどくならず傘を差す必要の無い程度だったので、屋根の無い場所もどんどん進む。 濡れて反射する路面もまた風情があって良い。 ちゃんとしたカメラを持ってくるべきだったのかも知れない。

ひとしきり界隈を一周して再び駅の方面に戻ってきた。 ここまで来てやったことは商店街を歩いただけ、それもあんまりだと思い、何か食べるか飲むかしてから帰ろうと決めた。

晩御飯は既に食べてしまっているのでガッツリは無理そうだし、軽く一杯だけ飲んでこうか・・・。 立ち呑みの日本酒スタンドにも惹かれたのだが、メインの通りに面したPubに入ることにした。

フライドポテトとハイネケンのボトルを頼み、入り口の近くのテーブルで通りを眺めつつゆっくりと飲んだ。

15年前の私だったらおそらくこういう店に入ることも、こういう飲み方をすることも無かっただろう。 月並みな言い方だが、歳をとるのも悪いことばかりではないよな・・・ ガラにも無くちょっとだけ感傷的になった。

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