【前編からの続きです】
大都会の秘境駅「南海木津川駅」を堪能した僕は、さてどうしようかと考えとりあえず南方向へ歩き始めることにした。
高架の下に置かれた大量の畳。 まぁ単なる廃棄物なんだろうけども、どす黒く汚れて擦り切れていたり湿っていたりで、何だか妙な恐怖を感じる。
このあたりには廃棄物処理業者や町工場、倉庫などが立ち並んでいるのだが、時間帯のせいなのか人影をあまり見かけない。 たまに車とすれ違うくらい。
何気にこんな車が道路脇に置かれているのが怖い。
川を跨ぐ謎の建築物。 これなんだろ。。。どこがどう可動するのか。。。
ヒトとすれ違わないことにだんだん不安になってきたが、それでも10分ちょっと歩くと徐々に住宅街に入ってきた。 大きなマンションの前まで来て一安心。
ブリティッシュグリーン?の壁と屋上の建物の対比がカッコいい会社の前の交差点を右に折れ、東方面に向かうことにする。
この辺まで来ると一般の住居が増えてきて普通の住宅街の様相を呈してくる。
とはいえ落書き文化はここでも健在。
遊ぶ子供のいない公園。 仕事帰りと思われるサラリーマンがひとり、パンを食べていた。
さっきは電車で通った踏切を今度は歩いて横切る。 ダイヤから考えれば単線でもおかしくないくらいなのにこうして見るとすごく立派な路線だ。 やはり栄えていた頃の名残なんだろう。
だんだんと住宅が増えてきた。 ごくごく普通の住宅街なのだが、人影をあまり見かけないせいなのか、それとも夕方という時間帯のせいなのか、子供の頃に友達と遊んだ後で帰宅している時のような、そんな錯覚を覚えて甘酸っぱい気持ちになる。
小さな公園に黒い子猫を見つけた。 写真を撮ろうかと近付いたら逃げられてしまった。
いつの間にか一駅分歩いたようだ。 先ほど通過してきた一つ手前の駅「津守駅」を通過する。
駅の目の前には広い公園。 隣には大きな高校もあり、このあたりまで来ると秘境感は完全に消えてしまった。
津守駅からしばらく進むと商店街のアーケードが見えてきた。
府道29号線を渡って商店街へと入っていく。
子供の頃の自宅の照明を思い出させるような昭和テイストのライト。 時刻は19時をまわっており、さすがにほとんどの店がすでにシャッターを降ろしていた。
商店街の本来の姿(そんなものがあればだが)は人々が行き交い活気あふれる昼間であろう。 しかし僕は夜の静かな商店街を歩くのが好きだ。 家路を急ぐ人の自転車とたまにすれ違う。 開いているのは時折ポツンと現れる飲み屋だけ。 そんな夜の商店街を歩いていると、それだけで何だか気分がリフレッシュされるように感じるから。
【後編に続きます】
コメント
こんにちは。
川を跨ぐ謎の建築物 → これは木津川水門で台風などで水量が
増えると閉まるようになっています。
月に1度ちゃんと稼働するか動かしています。
コメントありがとうございます。
水門なんですね。月一の稼働テストの時に動きを見てみたいものです。^^