潰れかかったようなショッピングビルやモールが好物の私なので、何かのついでに立ち寄れそうな場所に嗅覚が反応すれば、とりあえず向かってみることが多い。
今日は仕事帰りに大阪住之江公園駅へ。
この住之江公園駅に直結する「オスカードリーム」という複合ビルが結構シブくて、何となく気に入っているのだ。
このように駅前に立つかなり立派なビルで、上層階にはホテルが入っている。 昨今のインバウンド需要もありホテルはそこそこ賑わっているようだ。
しかし私が見たいのは賑わいでは無い。 とにかくガラガラでテナントが撤退しまくって瀕死状態のショッピングビルが目当てなのだ。
その点、やはりオスカードリームは期待を裏切らない。 開放的な吹き抜けと絶妙な薄暗さのコントラスト。
ほぼ人通りの無いフロアと、誰も乗っていないシースルータイプのエレベーター。 私はこういうのにゾクゾク来てしまう種類のヘンタイなのだ。
珍しく?1階で物産展のような催しをやっており多少の華やかさをもたらしていたが、私の極めて個人的で自分勝手な感想を言わせてもらえば「余計なことするな」である。
これまで何とかショッピングモールの体裁を保ってきたのは、2階右奥に見えるカジュアル衣料店「Mac-House」があったおかげかも知れないが、ここもとうとう閉店とのこと。
残された最後の砦が3階にある「ダイソー」だ。 メチャ広くて品揃えが良く重宝しそうな店だが、いささか孤軍奮闘過ぎてちょっと気の毒にすらなってしまう。 どこまで粘るのか見守ってみたい。
こんな感じでモール内をグルリと一周し、何も購入せず最後にロッテリア(ここもかなりシブくてヤバい)でコーヒーだけを飲んでビルを後にした。
ショッピングモールとしては既に瀕死を通り越している状態で、どこかのタイミングでオフィスビルやあるいは全く別の施設に生まれかわるのかも知れない。
私のようなヘンタイの方は、なるべく早目に訪れておくことをオススメいたします。