もともと健康診断の際に指摘されていたのだが、腎臓に小さな石ができ始めており経過に注意する必要があった。
注意するにしても定期的な運動を心掛け、飲み過ぎ食べ過ぎを避けるといった程度のものだった訳だが・・・
2ヶ月程前、職場に向かう途中で急激にお腹が痛くなった。 最初はトイレに行けば解消されるものかと思っていたのだが、どうもそういう感じでもない。
しばらくするともうまっすぐ立っていられない程の痛みになってきた。 電車を途中下車し、ベンチに座り込んでしまう。 内臓を内側からつかまれるような痛みに変な脂汗も出始めた。
これはホントにヤバそうだな・・・駅の救護室みたいなところにお世話になるべきか、、、等としばらく考えていたが、そういえば近くに毎年人間ドックでお世話になっている病院があることに気付いた。
そこなら朝早くからやっているし、飛び込みで行っても何とかしてくれるのではないかと一縷の望みを持って向かうことに。 腰を折り曲げた姿勢で泣きそうな顔をしたオッサンの登場に受付の方も驚いただろうが、事情を説明するとすぐに診てくれることになった。 たまたま診察が空いていたようで本当にラッキーだった。
人間ドックの記録があるのでおおよその予想はついていたのかもしれないが、念のため血液検査、尿検査、レントゲン、触診とひと通りの処置をしてくれ、痛みに耐えられない旨を伝えると痛み止めの注射、その後点滴までしてくれた。 点滴を打たれながら横たわっていると注射が効いてきたのか先程までの痛みが噓のように軽くなり、いつの間にか普通に歩けるように。
医師は腎臓の石が下りてきたことによる痛みの可能性が極めて高いことを指摘しつつ、すぐに具体的な治療をするようなものでもないので、とにかく水分をたくさん取ってカラダに石ができにくいように、また出ていきやすいようにしながら、また数ヶ月後に血液検査、尿検査をしてみるのが良いのではないか、という結論になった。
病院を出ると朝の痛みは完全に忘れてしまい、注射の効果が消えてからも痛みは一切出なかった。 運良く石がスムーズに移動、排出されたのかもしれない。
その後は全く痛みも再発せずで、正直油断してしまっていたのかもしれない。 今思えば水分補給も不十分だった。
数日前、夜明けに目覚めると再びあの痛み・・・ 前回痛み止めの錠剤を処方してもらっていたのでそれを飲んでしばし安静にし回復を待つ。
少し落ち着いたところで同じ病院に行き、あらためて前回からの経緯を説明した上で診察してもらった。
前回とは別の医師による診察だったものの、今回は尿検査だけをしてやはり99.9%腎結石による痛みという診断に。
前回同様すぐに何か処置をすべきというものでもないので、やはり生活習慣に注意しつつ経過を見ることになった。
前回よりは長引いたもののしばらく痛み止めを飲んだところ症状は消え、現在は特に何の痛みも違和感も無い。
とは言え短期間の間に2回の発作を経験してしまった今、爆弾を抱えているという恐怖心は常に頭の片隅に残るようになり、痛み止めの薬は常に手元にあるように注意しながら水とお茶を意識的にがぶがぶと飲み、そして日々の楽しみであったお酒は量と頻度をかなり控えめ(止めてはいないが・・・)にするという生活を送っているところである。