仕事の用事で久しぶりに名古屋に行ってきた。
かつて名古屋で働いていたこともあるので、いわゆる「名古屋めし」は一通り体験しているつもりなのだが、個人的に名古屋に来た際に絶対食べるべしと考えているのが「味噌煮込うどん」である。 あの独特の濃い味とめちゃめちゃ噛み応えのある麺はやはり他では味わうことができないからだ。
どこで食べても大抵美味しいと思うのだが、知名度や立地、店舗数などから考えて代表格と言えるのが「山本屋本店」であろう。
今回も仕事を終えて帰りの電車に乗るまでの時間に名古屋駅近くの店舗に寄って食べてきた。
入る具材の違いや季節限定メニュー等で色々と選択肢はあるのだが、私はあのお出汁と麺が味わえれば良いのでいつも基本の単なる「味噌煮込うどん」を注文する。 シンプルイズベストと言えばそれっぽいが、実際のところはトッピングが入ると結構な値段となってビビってしまうので、一番安いのを選んでいるというのが正しいところだ。 機会があったら、というか懐に余裕があるタイミングで違うメニューにも挑戦してみたいと思う。
サイドメニューにも惹かれてしまうが、どれか選ぶとしたらやはり白飯だろう。 あのお出汁にゴハンが合わないはずが無い。 まさに最強の組み合わせ。
しかし、健康やダイエット等を考えるとうどん×ごはんの炭水化物コンビに抵抗があるヒトもいるだろう。 私も最近は白飯は敢えてパスするようにしている。 単純に食べ過ぎになってしまうからだ。
しかしたとえ白飯が無くたって安心だ。 うどんの前にこの大きな漬物セットが出てくるのだが、これがやたら美味しいのに加えて何とおかわり自由なんである。 濃い味噌味の箸休めにコイツで一度クチをリセットするというのはもちろんだが、漬物としてシンプルに美味なので、私の場合はいつも味噌煮込うどんが出来てくる前に完食してしまい早速おかわりというパターンが常である。 うどんが来るまでの時間が手持ち無沙汰にならないのもありがたいところ。
そうこうしているうちに待望の味噌煮込うどんが到着。 火傷しないように注意深く土鍋の蓋を開ければまだグツグツと煮えたぎっている。
味噌煮込うどんの良いところは、あの独特の固い麺のおかげでそう簡単には伸びてフニャフニャになったりしないところ。 よって焦って食べたりする必要が無いのが嬉しい。
熱々のお汁をれんげで少しずつ味わいながら、服を汚さないように慎重に麺をすする。 すするというよりも噛みちぎってじっくりと咀嚼するという感じだろうか。 これこれ、この感覚が他では代えられないからこそ私は名古屋めしの中でこの味噌煮込うどんが一番好きなんだと思う。
空調の効いた涼しい店内だったが、黙々と食べ進めて汁を飲み干した頃には額にジンワリと汗をかいていた。 今回も美味しかった! また来よう。
ごちそうさまでした。