その声と才能に思わず嫉妬する。 秦基博「恋の奴隷」

元々あまり音楽に詳しい方ではないのだけど、最近ワイヤレスイヤホンを使い始めたことによって外出先で音楽を聴くという習慣ができてきた。

といってもスマホでYouTubeを観て関連動画を適当に辿って繋げていくという程度で、特に何かを真剣に聴いているという訳では無いんだけど。

それでも自分が10代20代の頃に好きだった曲にたまたま辿り着いた時には、なんだか嬉しくなって同じ曲を何度も何度も再生してしまう。 当時とは感じ方や感動ポイントが違っていたりして、自分も少しくらいはオトナになれたのかなぁとしみじみするのもこれまた楽しい。

一方で適当に関連動画を辿っている途中で、今まで知らなかった歌手や曲にガシッと心つかまれることも。 最近プチハマリしてしょっちゅう聴いているのはコレ。


恋の奴隷/秦基博

元々結構好きなアーティストの一人だったけど恥ずかしながらこの曲は知らなかった。 一回聴いてノックアウト。 微かにザラついた、憂いを含んだこの声にめっちゃエロい歌詞とバックのピアノ。 こんな曲を書いてこんな風に唱えたらなぁ、と自分は歌が超苦手なことをすっかり忘れてウットリと妄想している今日この頃。

恋の奴隷

作詞:秦基博  作曲:秦基博

考えることはただひとつ やわらかで卑猥なあなた
がんじがらめのこの胸を
いっそう苦しくさせるのです

まともな恋は出来そうにない
つまりは欠陥品なのです
気付かぬふりはもう止めました
誰も知らない 心根に

僕を恋の奴隷にして下さい
長い髪の先の先に まとわりつく気怠さの様に
僕は恋の奴隷になります

さげすみに濡れた唇を 中指でなぞってみた
すえた香りに溺れてく 胸の箍(たが)を外そう

僕を恋の奴隷にして下さい
本当の愛なんてきっと 都合のいい幻想だろうから
今は恋の奴隷になります

堕ちる様は滑稽で 喜劇のような 悲劇のような
お願いします 笑うのをやめて
せめて眺めるだけにして

僕を恋の奴隷にして下さい
咲き誇る花を摘みました 流星に願うまでもない
僕は恋の奴隷になります

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