イーグルスの「デスペラード」を聴くとおじさんが泣く。

帰宅途中、駅前でストリートミュージシャンを観ていて不覚にもジンワリ来てしまった。 彼が歌っていたのが、私の涙腺崩壊ランキング殿堂入りの名曲、イーグルスの「デスペラード」だったからである。 歳を重ねるにつれこの曲の破壊力が益々上がってきており、最近ではイントロからの歌い出し「デェ~~♩」の部分ですでにウルルンに。

The Eagles - Desperado

この曲についていつも疑問に思うのが「ならず者」という邦題である。 確かに「desperado」を辞書で引くと「無法者」「ならず者」という訳が出てくるのだが、歌詞を読めば明らかに違和感があることがわかる。 解釈は色々あるだろうが、つらい出来事に心を固く閉ざしてしまった友人に語りかける優しさに溢れた曲なのである。 「ならず者」ってのはちょっと違うんじゃないかと。 かと言って他に適切な訳も思い浮かばないので、私は「デスペラード」という名前のヒトなんだと勝手に認識している。 元西武ライオンズのデストラーデにも何となく似てるし・・・。

色々なサイトを参考にして自分なりの訳詞をしてみた。 やはり歌詞、メロディーともに素晴らしい偉大な名曲だ。 だいぶ意訳を入れてしまっているので「それはおかしい」という部分もあるかと思うが、雰囲気重視ということで大目に見て欲しい。 そして「desperado」に当てはめる適切なワードを見つけたならば教えていただければ幸いである。

Desperado – The Eagles

作詞・作曲 : Don Henley / Grenn Frey

Desperado, why don’t you come to your senses

デスペラード 自分でもわかってるんだろう?

You been out ridin’ fences for so long now

そうやってもうずっとフェンスに腰かけたままじゃないか

Oh, you’re a hard one

頑固だな 君も

I know that you got your reasons

もちろん君なりに考えてのことなんだろうけど

These things that are pleasin’ you

良かれと思ってやっていることが

Can hurt you somehow

実際は自分自身を苦しめているかもしれない

Don’t you draw the Queen of Diamonds, boy

ダイヤのクイーンは引いちゃダメだ

She’ll beat you if she’s able

自分を傷つけることになるだけだから

You know the Queen of Hearts is always your best bet

ハートのクイーンが一番だってことは君も知ってるだろう?

Now, it seems to me some fine things

僕から見たら君は

Have been laid upon your table,

すでに十分な手札を持っているように思う

But you only want the ones that you can’t get

でも君は手に入らないカードをずっと追い求めているんだ

Desperado, oh, you ain’t gettin’ no younger

デスペラード いつまでも若いままではいられない

Your pain and your hunger, they’re drivin’ you home

もう疲れただろう? 故郷へ戻るのもいいかもしれない

And freedom, oh freedom, well that’s just some people talkin’

自由 そう自由を人々は求めるけれど

Your prison is walking through this world all alone

君は独りぼっちでこの世界をさまよい歩く囚人みたいなものさ

Don’t your feet get cold in the winter time?

冬の寒さを君の体は感じているかい?

The sky won’t snow and the sun won’t shine

雪も降らず 太陽も出ない

It’s hard to tell the night time from the day

昼か夜かの区別さえもつかない

You’re losin’ all your highs and lows;

喜びも悲しみも味わうことの無い

Ain’t it funny how the feeling goes away?

そんな人生なんておかしいと思わないかい?

Desperado, why don’t you come to your senses?

デスペラード そろそろ潮時じゃないかな

Come down from your fences; open the gate

そのフェンスから降りて こっちへおいでよ

It may be rainin’, but there’s a rainbow above you

今は雨降りかもしれない でもきっといつかは虹がかかる

You better let somebody love you, before it’s too late

君だって誰かに愛されて生きるべきなんだ

大丈夫 遅すぎることなんてないから

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コメント

  1. 熊親父 より:

    desperado は、desesperado(スペイン語)の古語だそうです。
    意味:絶望した(奴) よって、現代では「落ちこぼれ」ってのが
    いいのではないでしょうか??
    このアルバムは、高校三年のときリアルタイムで聞きました。
    この曲が流れるとなぜか、チャールズ・ブロンソンが浮かびました?

    • reborn4344 より:

      熊親父さん、コメントどうもありがとうございます。
      スペイン語由来なんですね。 確かに「ならず者」ってより「落ちこぼれ」感があります。
      翻訳って難しいですね、、、

  2. 涙を誘い得る名曲ですよね。タイトルは、アルバムのコンセプトありきで付いているので、歌詞中の人物とは隔たりがありますが、比喩として呼びかけている形だと考えたらいいのだと思います。辞書に出ている「向こう見ずの、命知らずの、ならず者」ということで、「自暴自棄で無謀な」、また「まともな道を外れた者」というイメージで捉えると、歌詞の人物に重なってくるのではないでしょうか。
    私も訳してみました。目を通して頂けたら幸いです。
    https://desperado2021.blogspot.com/2021/07/eagles-desperado-doolin.html

    • reborn4344 より:

      queen of desperado さん
      コメントどうもありがとうございます。 本当に名曲というのは時代が過ぎても全く色褪せないのがスゴイですね。 アルバムのコンセプト由来でタイトルが付けられていることは恥ずかしながら知りませんでした。
      リンク拝見いたしました。 確かに比喩的に呼びかけている形と考えれば「ならず者」にもイメージ重なりますね。 色々と大変勉強になりました。 どうもありがとうございます。