知らない街へ行きたい。

仕事がイヤになってしまった時、あるいは生き方や考え方にすごく悩んだりしてしまった時、ふとどこか知らない街へ行きたくなる。

と言っても別に全てを投げ捨てて失踪したい、とかそんな大げさなものじゃ無い。 少しの時間だけでも非日常感の中に入り込めば、ある程度はリセットされるから。

そんな訳でときおり仕事帰りに適当に電車を乗り継ぎ、適当な駅(車窓を眺めながら何となくで決める)で降りてみる。 知らない街をブラブラと散策するのだ。

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それでも適当な駅と言うのが意外と難しい。 あんまり田舎すぎても刺激が無くてつまらないし、かと言って都会に行き過ぎても人混みで逆にストレスが溜まるばかりになってしまう。

住宅街があって、ちょっとレトロな風情あるこじんまりとした商店街があって、生活の息吹きが感じられるような街、そんなところが偶然見つかった時は嬉しいというより何だかホッとする。

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住宅街を抜けイイ感じの商店街へ。 特に目的や予定がある訳では無いから順番に店を眺めながらゆっくり目に歩く。 めちゃめちゃレトロ感漂わせる喫茶店やタバコ屋なんかを見つけてちょこっと写真を撮ったりも。

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喉が渇いたのでアイスコーヒーを飲む。 普段なら雑誌を読んだりパソコンを開いたりするけど、何にもしないんだ。 こういう日は。

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もう一度電車に乗って別の街に移動することもある。 夜になるにつれ商店街のお店も閉まっていってしまうので、できればちょっとした飲み屋街があるところが良い。

そんなにお腹も減っていないしお酒が飲みたい訳でもないが、せっかくだからどこかに寄って行こうと思った。

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あまりワイワイガヤガヤした中心地は敬遠してちょっと歩いてみる。 ヒトもまばらとなってきた頃に何となく入りやすそうな天ぷら屋を見つけた。 「ちょい飲みセット1000円」 値段も量もこのあたりが妥当ではないだろうか。

ビール1本と天ぷら5品というのがセットの内容だった。 イカ、キス、エビ、ナスにカボチャ。 思った通りちょうど良い量。

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「ちょい飲みセット」だけにこれで長居するのも無粋だろうと、サクッと食べてビールを飲み干し店を出た。

シャッターが下ろされ人通りのほぼ無くなった商店街を選んで駅へと戻る。 ここからなら1時間ちょっとで家まで帰れるだろう。

明日も仕事だけど、ほんの少しくらいは元気が出せそうな気がした。

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