アイススケートを30数年ぶりにしたら普通に滑れたけれど。

おそらく30数年ぶりにアイススケートをした。

雪国育ちということもあって、小学生中学生の頃は親に連れられて、また友達と一緒にちょくちょくスケート場に行っていたけれど、大人になって、そして引っ越して、遊びの中からスケートという選択肢は完全に消えてしまっていた。

それから長い年月を経て、今度は子供と一緒にスケートをしに行く。 何だかすごく不思議な感じがした。

久しぶりに訪れたスケート場はもちろん昔行っていたのとは違うところだけど、漂う雰囲気は全く変わっていなかった。

だいぶ老朽化した建物自体もそうだが、券売機や貸し靴の受付、置かれているボロい自販機も私が子供の頃の記憶のまま。 昭和の香りがプンプンとしていた。

大阪府立臨海スポーツセンターは、大阪府高石市にて南海ビルサービスが運営するスポーツ施設です。通年営業のアイススケート場、スポーツ大会にも使用される二つの体育室、会議室があります。

ネットで調べてみると現在通年で営業しているスケートリンクは全国で30ちょっとしかないそうで、しかも都市部に偏在しているためスケート自体気軽にはできない地域も多いようである。

全盛期の1980年代には200以上のリンクがあったというのだから、まさに激減というレベルであり、絶滅の危機に瀕しているといっても過言では無いだろう。

現に今回行ったリンクも一度閉鎖の話が出たものの、フィギュアスケートの高橋大輔選手をはじめ色々な人達が存続に向けた支援活動を行った結果なんとか存続できることになったとのこと。 中には匿名で1億3千万円の寄付をした人もいるそうで興味深い話だ。

もちろん苦労しているのはスケート場だけでは無いけれども、どうしてスケートがこんなに衰退してしまったかを考えてみると、結局のところコストに見合うだけのワクワクや楽しさを提供できていないということなのかな、と。

施設にも拠るだろうがなんだかんだで1人2~3,000円は掛かるのでもし4人家族で行けば1万円越え。 子供が小さければ体力的にもそんなに長時間は滑れないので、実質せいぜい1、2時間の遊びと考えるとやはり割高感は否めない。

もちろんスケート施設の運営維持には多額の費用が掛かるのは素人にも想像できるから一概に高いとは決め付けられないけれど、実質的にどんどん貧乏になっている日本人にとってはそういうレジャーに割くお金の余裕が無くなってきているのかなと思う。 悲しいけれど。。。

中学か高校の時以来のスケート。 どうなることかと不安だったが、こういうのは自転車に乗るのと同じようにカラダが覚えているようで、15分も経つ頃にはあたかも当時のようにスムーズに滑ることができていた。(自分がそう思っているだけで傍から見たらめちゃめちゃぎこちなかったかも知れないけれど)

そしてたとえおじさんになっても氷の上を滑走するのがこんなに気持ち良いとは! 子供そっちのけで自身がすっかり楽しんでしまい、必ず近いうちに再訪しようと心に決めた次第。

まぁ私も貧乏化している日本人の例に漏れないので、何とかやりくりしてスケート代捻出せねばならないな・・・

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