もちろんシモネタでは無いことをまず最初にお断りしておく。
先日の仕事帰り、現実逃避の最高傑作、私の心の拠り所、ミニ夜ブラに繰り出した。
スタートは南海本線住吉大社駅、初めて降り立つ駅である。 かの有名な住吉大社の最寄駅であるが、そちらはもちろん華麗にスルーする。
高架になっていて下にはショップがいくつか入っているが、基本的には静かでこじんまりとした駅だ。
駅前に出ると早速ビンビンとセンサーが反応した。
この商店街は行くべし、と。 アーケードの「粉浜商店街」の書体がすでにソソりまくっている。
時刻はまだ19時前であったがシャッターを降ろした店が殆どであった。
個人的には好きな雰囲気だけど、閉店早すぎるよ。。。 「今日はもうお客さん来ないから閉めとこかね」って感じかな。
というか、そもそも営業してないところもたくさん。 店側客側とも高齢化が相当進んでそうだし、商店街がいつまで存続できるか心配になる。 他人事ながら。
でもしっかりとインバウンド需要にも対応しようとする心意気には惚れる。 もし、「大阪はもう20回は来てるよ」っていう外国人観光客と知り合いになることがあったら、ここを勧めてみるよ。 おそらくここまでは開拓していないだろう。。。
商店街は薄暗いけど「スーパー玉出」はもちろんここでも光り輝いている。 最近「秘密のケンミンSHOW」とかの影響か、他県ではこの玉出が大阪を代表するスーパーみたいに思われているようだが、正直大多数の大阪府民はあまり立ち寄ることが無いのでそこんとこヨロシクお願いしたい。
すでに閉まってはいるものの美味しそうな看板を掲げるお店も多数あった。 やはり一度昼間にも来てみないとここの真価はわからないはずだ。 若い夫婦でやっていると思われるたこ焼きの店があって、そこの奥さんが美人だったので今川焼でも買おうかと考えたのだが、あいにく甘いものを食べたい気分ではなかったのでやめておいた。 後悔している。
今回のブラリで一番ツボったのがここ「メルシーこはま」という小さいショッピングモール?である。
キーテナントとなるドラッグストアと衣料品店こそまだ開いていたものの、残念ながら他はほぼ閉まった後であった。
おっちゃん達が鮮魚店やてんぷら店の床を洗っている。 辺り一帯の床は湿り、そして猛烈にサカナ臭い。 一瞬、こどもの頃の記憶がよみがえる。 いや、そうじゃない。 大人になってから行ったアジアの国の市場なのかもしれない。 とにかく、現代の大阪でこういう感覚に襲われることはなかなか無いであろう。 ここに来られただけでも今日の夜ブラの意義があった。
行く先が次第に明るくなって来たと思ったら、いつの間にか粉浜駅前に到着していた。 つまりこの商店街が二つの駅間を繋いでいるということになる。 気軽な気分転換にもちょうど良い距離だし、すぐに電車に乗って帰れるのも気に入った。 今度はもう少し早い時間帯に再訪してみたいと思う。
【今回歩いたエリア】