週末、家族を送迎する合間の待ち時間、ひとりで昼ご飯を食べることにした。
普段あまり立ち寄らないエリアなので土地勘も無く、どうしようかと悩みながらスマホでGoogleマップをぐるぐる。
「そういえばこの辺に・・・」と思い出したのが、以前からビリヤニを食べてみたいと思っていたこのお店。
ネパール料理店なのだけど、売れ筋になるはずの普通のカレーやナンはメニューに無いストロングスタイル。 ここのビリヤニはおそらくこだわっていて美味しいはずだ、と目を付けていたのだ。
昼時をだいぶ過ぎた時間帯だったので幸いにも店内は空いていて一安心。 メニューを見ると気になる料理ばかりだけど、先頭には当然ビリヤニが載せられていた。
初めてだし当然ビリヤニいっとくべきだよな・・・でもその横に載ってるダルバートセットも超気になる・・・なんて感じでしばし迷っていたところ目に飛び込んできた伏兵がこの「カジャセット」
初めて聞く料理だけど、その上に添えられたキャッチ「ネワール族の代表的な歴史持御馳走セット」を見てしまうともう興味惹かれてしまいガマンできない、、、ビリヤニが食べたくて仕方ないのにもうカジャから目を逸らすことは難しい。
だいたいチョイラとボディ炒めとバトマスサデコとチウラとって、知ってる料理がひとつも入ってないってなんだよ、日本にいてそんなことってある?
この時点でビリヤニは次に回すことにしてカジャセットに挑戦することに決めた。
しばらくして運ばれてきたカジャセットを見て、食べる前に衝撃を受けたのが真ん中に盛られた主食?
メニュー写真ではてっきりライス的なものだと思い込んでいたんだけど、なんだか乾燥した豆みたいなのを切り刻んだような何か。 その上には炒った黒豆と小魚、なんだこれは・・・
ググってみるとどうやらこれが「チウラ」らしい、蒸した米を潰して干して炒ってあるとな、、、 豆じゃなくてお米、じゃあやっぱり主食で合っているのか。
ちなみに「カジャ」というのは軽食みたいな意味のようで、ネパールでは朝夕2食をしっかり取っ手その合間におやつ的にカジャを食べる文化なのだそう。
チウラを口に入れてみると見た目通りパリパリモサモサな食感、水分ゼロなのでご飯というイメージは全く無い。 しかしどうやって食べるのが正解なんだろうか・・・お皿の周りに盛られた色々なオカズはそれぞれで食べてみると普通に美味しいんだけど、チウラと一緒にするとそれがマッチしているのかが全くわからなくなる。 我々日本人の感覚からしたら炊き立てご飯に乗せたくなるオカズが並んでいるのに真ん中にはチウラだけがいる苦しみ、、、ってコラ!そんなこと言ったらネワール族の人達に怒られるわ。
馴染みのあるお米で作られているので、もちろん味が慣れないとかそういうことは無くてスナック感覚で食べると美味しいんだけど、結局最後まで扱いに悩んだまま完食。 しかし世の中にはまだまだ知らない食事がたくさんありすぎる。 カジャにチウラ、今日はふたつの新しい世界を知ることができた、そういう意味ではこのメニューを注文して良かったな。 ごちそうさまでした。
お店を出て少し歩くとなんともソソる外観の喫茶店を発見、店頭の立て看板に「固めのプリンあります」と書かれているのを見てこれまた我慢できず入店です。
今日は(も?)とにかく全然ガマンできないな・・・
店内は珈琲の良い香りと雰囲気ある内装とステンドグラス、なんとも落ち着ける素敵な空間。 ブラリ歩きで偶然こういうお店に出会うと嬉しくなるね。
もちろんお目当てのプリンも注文しました。 プリンは固め一択派、固ければ固いほどウマいのだ!(そんなことはない)
未知の料理を食べ、その後に美味しいコーヒーと昔懐かしいプリンで締める。 いやぁココロもカラダも満足するなんとも良い休日の昼下がりになりました。