10年前の上海旅行の写真が発掘された話。【後編】

【中編からの続きになります】

雑多な感じの下町っぽいところの方が好みではあるが、オシャレスポット的なところやキレイなビルが建ち並ぶビジネス街をブラブラ歩くのももちろん楽しい。

このあたりの洗練された街並みは「新天地」と呼ばれるオシャレエリア。 地元民だけでなく観光客、そして現地在住の駐在員や外資系企業のビジネスマンが集まるので欧米系の外国人の割合が急に増えて何だか不思議な感じがしたのを覚えている。

あまりに観光地化され過ぎているのと、過剰なオシャレ感演出がやや気になったものの、街並みは美しく、結構な時間を掛けて歩き回った。

そして歩き疲れると、オッサンひとりでシャレたカフェに入り、可愛らしいスイーツを食べたりジュースを飲んだりした。

その後ビジネス街やショッピング街へ。

建ち並ぶビルや高層建築を見るのも好きなので、これまた飽きない。 とにかく相当な距離を歩いたかと思う。

デパートに寄ったりもしたものの正直それほど物欲をそそられるものは無かったため、申し訳ないがもっぱらトイレ休憩用として利用させてもらった。

最後は夜に撮影した画像をまとめて貼ってみたいと思う。

このあたりは確か「南京東路」と呼ばれる最も有名な繁華街。 歩行者天国の広い道に派手なネオンサインが並ぶ。 夜になるにつれてお洒落をした若者が増えてきて昼間とはまた違う雰囲気を見せる。

メインストリートを少し外れたところもいい感じ。 屋台でたこ焼きのようなものを買い、缶ビールを飲みながらベンチで食べたことを覚えている。

夜景を眺めながら散歩をするために「外灘」と呼ばれるエリアに向かう。

美しくライトアップされた歴史ある西洋建築が並び、それらを眺めながら歩くだけでも非常に楽しめる。

シャレたレストランやバーも多く、夜景を楽しみながらのデートスポットとして観光客はもちろん、地元民と思われるカップルで賑わう。 確かに綺麗な夜景とともにビールを飲んだりするのも良さそうだ。

黄浦江を挟んだ対岸には上海のランドマーク「東方明珠塔」をはじめとする「浦東・陸家嘴」エリアの高層ビル群。

せっかくなので間近で塔を見るために対岸に渡ってみた。

当時はこの「上海環球金融中心」と「金茂大厦」がNo.1, No.2の高層ビルだったのに、今やこのすぐ横に遥かに高い「上海中心」ができているのいうのがスゴイ・・・

「金茂大厦」に入るグランド・ハイアットの圧巻の吹き抜け。 これが見られただけでも陸家嘴エリアに来た甲斐があったかも。

対岸に先ほどまでいた外灘エリアを望む。 こちら側の河辺も雰囲気バッチリ、夜風が気持ち良い。 私もビールを買い、適当なベンチに腰掛けながら飽きるまで夜景を眺め続けた。

以上、偶然復元することができた10年前の上海旅行の画像を紹介させていただいた。 正直なところ記憶はすでにかなりおぼろげなのだが、こうして写真を眺めていると「ここでこんなもの食べたっけなぁ」「この店に立ち寄ったなぁ」なんてことが少しずつ思い出されてきて、あらためて写真というのは良いものだなと感じた次第。

日本は10年どころか20年以上停滞している感あって、おそらく一部の都市を除けば街並みもそれほど大きく変わってはいないように思うが、上海をはじめとする中国の多くの都市ではその風貌もガラリと一変していることだろう。

10年の時を経て、どれほどの変貌を遂げているのか。 それを確認しにこれらの写真と同じ場所を再訪してみるのも楽しいだろうな、なんて事を考えている。

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