とりあえず。「ポメラ DM30」ファーストインプレッション。【後編】

【前編からの続きになります】

ファーストインプレッション前編では、ポメラDM30を使い始めてみてイマイチしっくりこないネガティブなポイントを中心に挙げてしまったが、この後編では気に入ったところを書いていきたいと思う。

デジタルメモ「ポメラ」DM250をご紹介します。株式会社キングジムの公式ウェブサイトです。

この記事の目次

気に入ったところ 好きなポイント

確かに目に優しいディスプレイ それは精神面にも効果あり

前編でディスプレイのデメリットについて色々と書いてしまったが、やはり電子ペーパーでしか実現できない独特の風合いに魅力を感じるのは事実。 仕事で一日中液晶ディスプレイを見続けたあとでこの素朴感ある画面を見るのは、ある種の気分転換にもなるし精神的に安らぎを得られるというヒトも多いかもしれない。

バックライトが無いため薄暗いところでは見辛くなってしまうという問題はあるものの(逆に直射日光下、明るい電気の下など、液晶ディスプレイが苦手とする状況にはめっぽう強い)、例えば夜寝る前に日記をつけたり、ちょっと小説やブログ記事を書いて心を落ち着かせる、なんていう用途にはこの電子ペーパーディスプレイは確かにマッチしていると思う。

なんだか意味もなくパチパチしたくなるキーボード

キーボードのレイアウトと打ち心地は非常に気に入った点のひとつ。 まずキーピッチとレイアウトに違和感がほぼ無いこと。 私は普段11.6インチサイズのモバイルPCをメインで使用しているため、比較的小さめのキーボードに慣れているということもあるが、DM30を初めて使った時からほぼミスタッチも起きず、特に何も意識せずにタイピングできていることには非常に満足している。

また、うまく表現できないのだが、やや硬質で反発力のあるキータッチと折り畳み式ながらも感じられるしっかりとした剛性感により、タイピングすること自体に楽しみを感じられるのも嬉しい。

ファンに長年にわたり愛される背景には、こうした数値やスペックでは表すことのできない魅力があるのかもしれない。

3分割された構造のキーボード タッチは非常に好み

今や数少ない乾電池駆動のデジタルガジェット

前編のネガティブな意見と矛盾してしまうのだが、もはやバッテリー交換ができるデジタルガジェットがほぼ消滅してしまった現在、自分でバッテリーを入れ替えるという行為そのものにプリミティブな楽しみが感じられるという事実。

実用性や性能面では今や内蔵バッテリーの方がメリットが多いと思われるものの、自分でeneloopなどの充電池を用意して交換しながら使うというのも結構楽しいものだと気づかされた。 もっとも、これは完全にガジェオタの領域であり、DM30の持つ長所という視点から考えると微妙なところではあるが。。。

単3乾電池2本で駆動する(丸いフタの部分はバックアップ用のボタン電池)

さいごに

前編で結構な悪口?を書いた割には本後編でのフォローが微妙になってしまい、読まれた方に悪い印象を植え付けてしまったのではと危惧するところではあるのだが、最後に個人的な感想をまとめさせてもらうと、

「過剰な期待はせずに、ある意味デジタルガジェットというよりも文房具を買うような感覚で購入すべし」

「そう考えると税別4万3千円という定価は明らかに高すぎる。 2万円台前半くらいまで値下がってきたら、まぁ納得かなというところ」

「仕事でレポートや議事録をバリバリ書くようなヒトは、多少値段が上がろうとも変換性能や通信機能の充実した上位機種DM200を買うべき。 DM30は日記やブログといった趣味の分野でこそ、その特性が活きると思われる」

「ネガティブなコメントが多くなってしまったが、なんだかんだ言っても休日や空いた時間にどこかに持ち出し、あてもなく文章を綴りたくなってしまうという不思議な魔力?を持っていることは事実。 おそらく刺さるヒトにはメチャ刺さるが、ハマらなかった場合は全然使わなくなるという、非常にトガった製品」

結局全然まとまっておらず申し訳ないが、以上が私が使い始めて感じたファーストインプレッションだ。

現時点ではまだまだその編集機能や、便利だと言われているアウトライン機能、ショートカット操作などを使いこなせていないので、もうしばらく使用してみて改めてレビューを書いてみようと思っている。

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