昨今のトレイル系MTBにはもはや標準装備とも言えるドロッパーシートポスト。 私のSpecialized Fuse Comp 29にも最初から付いていたのだが、これはもうホントに便利。 確かに一度使ったらもう無しには戻れないでしょう。
但し、気になる点がひとつ、、、
レバーの引きがどうも重いんである。 常時操作するものでも無いし手が痛くなったり疲れたりする程ではないんだけど、何と言うかスムーズにスッと動くというよりもエイヤッと押し込む感じであんまり気持ち良くない。
付いているドロッパーポストの構造上仕方のないことなのかも知れないけど、何とかして少しでもスムーズに軽く動かせないかと考え、ケーブルを交換してみることにした。
ドロッパーポストの多くには変速用ケーブルが流用されているので、シフトケーブル類からチョイスしていくことになる。
純正で付いていたケーブルもJagwire製のちゃんとしたものなので別に性能が悪い訳では無いんだけど、ここは信頼のシマノ製ケーブルをインストールすることに。
アウターケーブルはSP41を用意。 このアウターはあらかじめ内部にシリコングリスが封入されていて長期間に渡って低摩擦を維持できる。 メーカーの説明受け売りだけど、これまでも他の自転車に使ってきて確かにその高性能は実感済。
そしてインナーケーブルはポリマーコーティングタイプ。 指で触ってみるとわかるけどステンレスケーブルの表面に特殊なコーティングがされていて、とにかくスベスベツルツル。
更に念には念をで、インナーケーブル表面に追加で塗るためのケーブルグリスも。
材料が準備できたところで早速交換に入ります。
まずはレバーを台座から外して全体をシートポスト側に移動させる。 こうしないとフレームからポストが抜けないので。
ケーブルはフレーム内蔵タイプなので、ダウンチューブの中を通って一旦BB付近で表に出てきて再度シートチューブの中に入る構造になっている。
ケーブルを少しずつスライドさせてポストを抜いていく。 なんかゴリゴリしてスムーズに抜けないな。。。
よし、何とか成功・・・ ん?? ポストのこの白いの何??
ギョえ~~っ!! なんじゃこりゃ~~~!!!
思いっきりキズ入ってるやん・・・ ゴリゴリしてたのは金属片か塗装片でも嚙んでたんか、、、 (ちなみに写真はグリスを拭き取った後のもので、最初はちゃんとグリス付いていました)
まぁフレームに差し込まれる部分なんでほとんど見えないっちゃー見えないんだけど、これはさすがにヘコむわ。。。
しばし放心の後、気を取り直して作業再開。
フレーム内蔵タイプのケーブルの場合、古いインナーとアウターを一気に抜いてしまうと新しいケーブルがうまくフレーム内部に通せなくなる危険があるので、まずはインナーを残したままアウターだけを抜き、新しいアウターに交換、その後古いインナーを抜き取り新しいインナーを通す、という手順を取った。
後はポストに書かれた寸法通りにインナーをカットし、
指定の位置にタイコを固定して元通りにセットしていけば完了。
と言いたいところだけど、実はもう一発ヤラかした。。。
作業中に手が滑ってポストが落下、チェーンリング部分にクリーンヒット。 よりによってインナーチューブにガッツリ傷ですよ。。。泣きたい・・・
耐水ペーパーでちょっとヤスってあげたら、まぁ動きに支障無さそうな感じにはなったけども、コレが原因で故障とかしないことを祈ります。。。
もう、なんだか踏んだり蹴ったりだけども、一応完成いたしました。
肝心のレバーの引きですが、正直なところ「言われてみれば少し軽くなったかなぁ・・・」という程度かも。
ケーブルの摩擦、抵抗というよりも、レバーもしくはドロッパーポスト自体の構造による重さなのかも知れない。
ホント今回は色々とうまくいかなかったなぁ。。。 でもまぁ、たまにはこんな日もありますな。 あまりネガティブにならずに精進いたします。