ずっと気になっていた焼き鳥屋さんに寄った話。

たまたま見つけて気になってるんだけど何故かなかなか寄ることができない飲食店というのがある。

単純に敷居がめちゃ高くて一見さんお断り感がプンプン出ていたり、予算がすごく高そうとかであればまぁ仕方ないのだが、そういうことでは無くてどうも営業日や営業時間とのタイミングが合わないとか、いざ入ろうとすると満席だったりとか、なんかうまくいかないんだよなぁ・・・という類の店のことだ。

その焼き鳥屋さんはまさにそんな店で、存在自体はもう何年も前から意識していて前を通る度に店内をチラチラと覗いたりしてたのだが、カウンターだけの小さな造りということもあって先客が数組いると、そこに初めての一人客が入り込むのにどうも尻込みしてしまい未だ突撃できずであった。

そんな中、SNSで仲良くしていただいている方とやり取りしている最中にたまたまその店の話が出て「あっ、そこ知ってます」「美味しいですよ」ということで、これはもう絶対に行くしかないなという結論に。

おそらく夕方の時間帯なら空いているはずだと見込み、仕事を早めに終えた日に覗いてみると幸いなことに先客はサラリーマンの一人客1名のみ。 今日なら行ける!と迷いなく突入である。

実際に入ってみると、店内は外から見るより更に狭いように感じた。 カウンターが8、9席だろうか、背後にもスペースが無いので荷物は足元か、膝の前に僅かに設けられた棚に置くしかない。

反面、調理スペースはある程度ゆとりをもって作られているようで、寡黙そうな店主とその奥さん(違うかもしれないが)によって切り盛りされていた。

カウンターの上に丸められて竹筒に入れられたメニューが置かれていたので、そこからまず飲み物を選ぶ。 暑い季節ならビールかハイボールをいきたいところだが、冬なので日本酒を飲むことにした。 詳しく無いので細かくは覚えていないのだが、なんとも魅力的な説明と共に20種類以上の日本酒が紹介されており、お値段も比較的お手頃なのがありがたい。

ちょっと珍しそうな銘柄を注文し、焼き鳥の前に前菜をひとつもらうことにした。 焼き鳥以外のメニューも色々と用意されていて、どれもひと手間ひと捻り加えられていそうなのがソソる。(お通しも非常に洒落たものが出てきた) しばらく迷った末「やげん軟骨のアーリオ・オーリオ」をオーダー。

注文した後で今更だけどアーリオ・オーリオってなんだっけ??ということでコッソリスマホで検索してみるとニンニクとオリーブオイルであえた料理はアーリオ・オーリオなのね。 ひとつ勉強になったしとりあえず旨そうだ。

メインの焼き鳥はどうしようかなぁ・・・ラインナップは10種ちょっとだろうか、それほど多くないが全て150円均一なのでわかりやすい。 少し前までは100円均一だったようだが、このご時世だし値上げは仕方ないだろう。 1本からの注文でも大丈夫とのことなので適当に5つを選んで頼んでみた。

しばらくして出されたやげん軟骨は肉もしっかり付いた好みのタイプで味付けもお酒を飲みながらチビチビやるのにピッタリ。 いきなり正解を引いたような気がして何だか嬉しい。

続いて焼き鳥が順番に焼き上がってきた。 やや小ぶりなサイズではあるものの、丁寧に仕込んで調理された感じが伝わってきて美味しい。

あっという間に5本の串を食べてしまい、追加で何本かオーダーした。 しかしあまり調子に乗らぬよう気を付けねばならない。 いま食べているのはあくまで間食であり、このあと家に帰った際にはちゃんとした夕飯を食べるのである。 ここでの暴走は命取りになる。

正直なところお酒ももう一杯飲みたかったところなのだが、それも必死にガマンした。

少し残ったお酒で最後はつくねを味わい、本日はフィニッシュとすることにした。 いやぁ、短い時間で少し食べただけだけど非常に満足感高く、良い寄り道となりました。

近いうちにまたあらためて、じっくり腰を据えて味わってみたいと思う。

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